通常、数学者はtexという組版システムを使って数式の入った原稿（PDFファイル）を作っています。ここではtexの数式コマンドをほんの少しだけ紹介します。数学者にメールで数式を伝えるには、非常に原始的ですが、メールの本文にtexの数式コマンドを書けばOKです。（注意：この方法でメールの本文に表示されるのは「数式」ではなく、あくまで「数式コマンド」です。）

まず数式

\[ f(x)=x^3+e^x-3 \]

を表すtexの数式コマンドは

f(x)=x^3+e^x-3

です。あまりにも簡単すぎて申し訳ない気持ちになってしまいます。ではもう少し複雑な数式を書いてみましょう。数式

\[ x^{3x}+\sin x-\sqrt{2x+3}+\frac{3}{1+5x} \]

を表すtexの数式コマンドは

x^{3x}+\sin x-\sqrt{2x+3}+\frac{3}{1+5x}

です。三角関数やルートや分数を簡単に表すことが出来ます。次は微分です。

\[ y''+ay'+by \] \[ \frac{d}{dx}\log x \] \[ \frac{d^2 f}{dx^2}(x) \]

はそれぞれ

y''+ay'+by

\frac{d}{dx}\log x

\frac{d^2f}{dx^2}(x)

です。だんだんとコツをつかんできましたか？ 最後に積分

\[ \int f(x)dx \] \[ \int_a^b(x^2+\sin x)dx \] \[ \int_0^{\infty}\frac{1}{1+x^2}dx \]

はそれぞれ

\int f(x)dx

\int_a^b(x^2+\sin x)dx

\int_0^{\infty}\frac{1}{1+x^2}dx

です。 この他にも極限やシグマの記号や行列などもtexの数式コマンドで表すことが出来ます。 興味のある人はネットで「tex 数式」と検索してみてください。 またtexはパソコンとネットがあれば無料でダウンロードして使うことが出来ます。 興味のある人はネットで「tex ダウンロード」と検索してみてください。

以上のように、多少不便ではありますが、 texの数式コマンドを使えばどんなに複雑な数式でもメールで伝えることが出来ます。